No.005 Tools
ハンドドリップ初心者が最初にそろえるべきコーヒー器具
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ハンドドリップを始めたい初心者向けに、最初にそろえる器具・条件によって必要な器具・後から追加すればよい器具を分けて解説。ドリッパー、ペーパーフィルター、スケール、ミル、ケトルなどの選び方を紹介します。
家でおいしいコーヒーを淹れてみたい。 そう思って調べ始めるとドリッパー、ミル、スケール、ケトル、サーバーなど、たくさんの器具が出てきます。
「結局、最初に何を買えばいいの?」 「全部そろえないと始められないの?」 「高い器具を買わないとおいしくならないの?」
初心者のうちはこのあたりで迷いやすいです。
この記事ではハンドドリップを始めるときに最初にそろえたい器具と、後から足せばよい器具をわかりやすく解説します。
最初から全部そろえなくていい
まず前提としてハンドドリップは最初から高価な器具をすべてそろえる必要はありません。
必要最低限の道具があれば、家でも十分にコーヒーを楽しめます。
大切なのは高級な器具を買うことではなく、毎回の条件をなるべく安定させることです。
コーヒーの味は豆の量、お湯の量、挽き目(豆を砕く粗さの度合い)、抽出時間などで変わります。 器具はそれらを安定させるために使うものです。
最初の段階では、すべての器具にこだわるよりも「再現しやすいか」を基準に選ぶと失敗しにくくなります。 同じ条件で何度か淹れられる環境を作るだけでも、味の違いをつかみやすくなります。
器具は3つに分けて考える
ハンドドリップの器具は、次の3つに分けて考えると選びやすくなります。
最初にそろえる
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー豆または粉
- カップ
- スケール(おすすめだが、必須ではない)
条件によって必要
- コーヒーミル(豆のまま買う場合)
後から追加する
- ドリップケトル
- サーバー
ここからは、この順番で1つずつ紹介します。
最初にそろえる①:ドリッパー
ドリッパーはハンドドリップでコーヒーを抽出するための基本の器具です。
形や素材にはいくつか種類があります。
主な違いは次のようなものです。
- 円すい型(コーン型とも呼ばれる、底が尖った形状)か台形型(底が平らな台形の形状)か
- 穴の数
- プラスチック、陶器、金属などの素材
- 抽出速度の違い
円すい型はお湯が中心に集まりやすく、注ぎ方による味の変化を出しやすいのが特徴です。 一方で台形型は底が平らなぶん抽出の流れが比較的安定しやすく、初心者でも扱いやすい傾向があります。
初心者の場合は扱いやすく、専用フィルターが手に入りやすいものを選ぶとよいです。
高価なものを選ぶ必要はありません。 入門向けとして使いやすい商品の例を紹介します。 まずは使いやすく、洗いやすいものを選びましょう。
私が使っているのは、メリタのアロマフィルター(AF-M1×2)です。 台形型で穴が1つだけのドリッパーで、メーカーの商品説明によると、その穴は底より少し高い位置にあります。 穴が1つなので、お湯の落ちる速さがある程度決まっていて、注ぎ方で大きく変えることはできません。
実際に使ってみると、注ぎ方が多少ばらついても味の違いが出にくいと感じています。 毎日淹れても味が安定しやすく、いつもの一杯を同じように淹れやすいです。 自由度は低めですが、注ぎ方に慣れていない初心者にとっては、それがかえって長所だと思っています。
- 無印良品 ステンレス ドリッパー 見た目がシンプルで洗いやすく、使わないときも収納しやすいので日常使いに向いています。 無印良品の店頭か無印良品ネットストアで購入できます。
ドリッパーの形状による味の違いはドリッパーの形状で味は変わる?V60・台形・扇形の違いで、具体的な商品の選び方は初心者におすすめのドリッパー3選で解説しています。 無印良品の器具については無印良品のコーヒー用品5選もあわせてご覧ください。
最初にそろえる②:ペーパーフィルター
ペーパーフィルターはドリッパーに合わせて選びます。
ドリッパーの形によって、使うフィルターの形も変わります。 円すい型のドリッパーには円すい型のフィルター、台形型のドリッパーには台形型のフィルターが必要です。
間違った形のフィルターを使うとうまくセットできなかったり、抽出が安定しなかったりします。
ドリッパーを買うときは対応するフィルターも一緒に確認しておきましょう。 日常的に使う消耗品なので、近所の店やネットで継続して買いやすいかも確認しておくと安心です。
最初にそろえる③:コーヒー豆または粉とカップ
コーヒー豆は、ミルを持っていなければ粉で買えば始められます。 豆のまま買う場合は、次に紹介するコーヒーミルが必要になります。
カップは手持ちのマグカップで十分です。 1杯分だけ淹れるなら、マグカップに直接ドリッパーを乗せても問題ありません。
最初にそろえる④:スケール(おすすめだが必須ではない)
初心者に意外とおすすめしたいのがスケールです。 なくてもコーヒーは淹れられますが、あると味を安定させやすくなります。
コーヒーの味を安定させるには豆の量とお湯の量をそろえることが大切です。
たとえば毎回なんとなくスプーンで豆を入れていると日によって濃くなったり薄くなったりします。
スケールがあると以下のようなことを確認しやすくなります。
- 豆を何g使ったか
- お湯を何g注いだか
- どの比率がおいしかったか
ハンドドリップを長く楽しみたいなら、スケールは早めに用意すると便利です。
スケールが必要な理由はコーヒースケールは本当に必要?目分量との違いと選び方で、粉と湯量の比率はコーヒーの黄金比(ブリューレシオ)とは?で詳しく解説しています。
条件によって必要:コーヒーミル
コーヒーミルは豆を挽くための器具です。
粉で購入する場合は必須ではありません。豆のまま買う場合に必要になります。 できれば豆のまま買って、飲む直前に挽く方が香りを楽しみやすくなります。
ミルには大きく分けて、手動と電動があります。
手動ミルは比較的導入しやすく、挽く時間も含めて楽しめます。 ただし、一度に多く挽く場合は少し手間がかかります。
電動ミルは短時間で挽けるのがメリットです。 毎日飲む人や、家族分をまとめて淹れる人には便利です。
初心者の場合はまず自分がどれくらいの頻度で飲むかを考えて選ぶとよいです。 毎日1杯ずつ丁寧に淹れたいなら手動、忙しい朝に素早く用意したいなら電動という考え方でも選びやすくなります。
手動と電動の選び方はコーヒーミルは手動と電動どっちがいい?で、挽き目の違いや味への影響はコーヒー挽き目の基本と失敗の直し方で詳しく解説しています。
後から追加:ドリップケトル
ドリップケトルはお湯を細く注ぐための器具です。
普通のやかんや電気ケトルでもコーヒーは淹れられます。ただし、お湯の量を細かく調整しにくい場合があります。
ハンドドリップではお湯の注ぎ方によって抽出のされ方が変わります。 細く安定して注げるケトルがあると味を調整しやすくなります。
ただし、最初から必須ではありません。 まずは手持ちのケトルで始めて、注ぎにくさを感じたら検討するくらいでも大丈夫です。
普通のケトルとの違いはドリップポットは必要?普通のケトルとの違いと初心者向け選び方ガイドで解説しています。
後から追加:サーバー
サーバーは抽出したコーヒーを受けるための容器です。
1杯分だけならマグカップで足りるので、最初はなくても困りません。
2杯以上淹れる場合や、抽出量を見やすくしたい場合は、サーバーがあると便利です。
サーバーを使うと抽出したコーヒーを軽く混ぜてから注げるため味の濃さも均一になりやすいです。
初心者は何から買えばいい?
最初に最低限そろえるなら、次の組み合わせがおすすめです。
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー豆または粉
- カップ
- スケール(おすすめだが、必須ではない)
これだけでもハンドドリップは始められます。
豆のまま買うなら、コーヒーミルも必要です。 豆を飲む直前に挽けるようになると香りの違いを感じやすくなります。
さらに慣れてきたら、ドリップケトルやサーバーを追加するとよいでしょう。
器具選びで大切なのは「続けやすさ」
コーヒー器具を選ぶときは性能だけでなく、続けやすさも大切です。
たとえば以下のような点も重要です。
- 洗いやすい
- 収納しやすい
- 毎日使っても面倒に感じない
- フィルターなどの消耗品が手に入りやすい
- 自分の生活リズムに合っている
どれだけ評判のよい器具でも自分にとって使いにくければ、だんだん使わなくなってしまいます。
初心者のうちは完璧な器具をそろえるより毎日気軽に使える器具を選ぶ方が大切です。
味を安定させたいなら記録も大切
器具をそろえるとコーヒーの味を調整しやすくなります。
ただし、どの条件で淹れたときにおいしかったのかを覚えておくのは意外と難しいです。
そのため豆の量、お湯の量、挽き目、抽出時間、味の感想を簡単に記録しておくと便利です。
器具は味を整えるための道具であり、記録はその調整を続けるためのヒントになります。 特に器具を買い替えたときや豆を変えたときは、前回との違いを見比べられるだけでも上達が早くなります。
記録の始め方は毎日のコーヒーを記録すると何がわかる?抽出ログの始め方で詳しく解説しています。
まとめ
ハンドドリップ初心者が最初にそろえるなら、まずは次の器具から始めるのがおすすめです。
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー豆または粉
- カップ
- スケール(おすすめだが、必須ではない)
豆のまま買うなら、コーヒーミルも用意しましょう。挽きたての香りを楽しみやすくなります。
ドリップケトルやサーバーは慣れてきてから追加しても問題ありません。
最初から完璧を目指す必要はありません。 まずは最低限の器具で始めて、飲みながら少しずつ自分に合う道具を増やしていきましょう。
味は、色になる。
飲んだコーヒーの味が、その豆だけの色になる。探して、飲んで、記録する図鑑アプリ。
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