V60で淹れる基本レシピ
まずは基準になるレシピを持つ
V60は定番のドリッパーですが、自由度が高いぶん味も動きやすい器具です。だからこそ、最初は基準になるレシピを一つ持っておくことが大切です。基準があると、味が濃い、薄い、苦い、酸っぱいと感じたときに、どこを調整するか考えやすくなります。
ここでは、1杯分として扱いやすく、初心者でも再現しやすいシンプルなレシピを紹介します。
基本レシピ
- ドリッパー: ハリオ V60 02
- 豆量: 15g
- 挽き目: 中細挽き
- 湯量: 240g
- 湯温: 92℃
- 蒸らし時間: 30秒
- 抽出時間の目安: 2分30秒から3分
この組み合わせは、軽すぎず重すぎないバランスを取りやすい設定です。豆の個性を見ながら、あとで少しずつ変えられます。
抽出前の準備
まずはペーパーフィルターをドリッパーにセットし、全体をお湯でしっかりリンスします。紙のにおいを抑えるだけでなく、サーバーやドリッパーを温める意味もあります。リンス後のお湯は捨ててください。
次に、15gの豆を中細挽きで挽いてドリッパーに入れ、軽く揺らして表面を平らにします。ここで粉の山が偏っていると、お湯の通り道が偏りやすくなります。
抽出ステップ
1. 蒸らし
タイマーをスタートし、最初に30gのお湯を全体に行き渡るように注ぎます。中心から外へゆっくり広げ、最後にまた中心へ戻るイメージです。注ぎ終わったら30秒待ちます。
蒸らしでは、粉全体をしっかり湿らせることが重要です。乾いた部分が残ると抽出ムラにつながります。
2. 1投目
30秒になったら、総湯量が120gになるまで注ぎます。細く安定した湯で、中心から円を描くようにゆっくり注ぎます。勢いよく当てると粉が暴れて味がぶれやすくなります。
3. 2投目
お湯が少し落ち着いたら、総湯量が180gになるまで追加で注ぎます。この段階でも、粉の表面を大きく崩しすぎないことを意識します。
4. 3投目
最後に総湯量240gまで注ぎます。落ち切るまで待ち、全体の抽出時間が2分30秒から3分に収まればまずは良い基準です。
味の見方と調整方法
このレシピで淹れてみて、もし味が薄いなら次のどちらかを試します。
- 挽き目を少し細かくする
- 抽出時間を少し長くする
反対に苦味が強い、重たいと感じた場合は次を試します。
- 挽き目を少し粗くする
- 湯温を1から2℃下げる
一度に複数を変えると原因が分かりにくくなるので、調整は一つずつが基本です。
まずは毎回同じように淹れる
V60は奥が深いですが、最初から細かなテクニックを増やす必要はありません。大切なのは、豆量、湯量、湯温、時間をそろえ、同じ流れで繰り返すことです。その上で味の感想を記録すると、自分に合う方向が見えてきます。
まずはこの基本レシピを数回試し、自分の基準になる一杯を作ってみてください。そこから先の調整が、ぐっと楽になります。